煙草と夢 | サトウヒロシの日記

煙草と夢

おそらく、私は煙草を吸わなくても生きていけると思う。
ただしやめるには条件がある。
制作業をやめること。これ。

ちょっとした気分転換や、
激しいリテイクのときのストレス解消、
連続する深夜業務の眠気覚まし等、
煙草ほど便利なものはない。

営業や企画など、
しょっちゅう人と会うお仕事というわけでもないので、
喫煙が業務の妨げになることはほぼない。
というわけで、今も喫煙者なわけだ。

職場の喫煙所は、
ちょっとした交流の場だ。
同じフロアの他業種の人達と、
軽い世間話をすることがある。
禁煙運動が盛んになればなるほど
喫煙者コミュニティの絆な深まるというのも
少々面白い現象である。

先日、また知り合いが増えた。
兼ねてより
「このひといつも喫煙場にいるなあ」
「遅くまで働いてるなあ」
と、お互い顔は知りつつも話すことはなかったのだが、
その日の朝、かるく挨拶したことをきっかけに
話すようになった。

相手「いつも遅くまで働いてはりますね?」
私「いやぁ、制作業なんで納期納期に追われてしょうがないんですよ」
相手「制作業…というと?」
私「ああ、色々あるとは思いますけど、私の場合はデザインとかイラストとかがメインです」
相手「へー。そうなんですか!いい職業ですねぇ」
私「あー…、そうですかねぇ?見返りが少なくてなかなかしんどいですよ」
相手「いや、いいと思いますよー。[夢]があって!」

彼は特にバカにした感じでもなく、
本心からそう思ったようだった。

[夢]ですか。

[夢]ねぇ…?